IE9ピン留め
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澪「姉妹観察・・・?」Part.1
観察というべきか…偵察というべきか…

ガサッ
文化祭も終わり、ホット缶コーヒーが美味しく感じる時期のこと。
2つの影をじりじりと追う、1人の少女の姿があった。

澪「う~… なんで私がここまでしないといけないんだ…」

それは…つい先日のこと…

♪~音楽室~♪
ガチャッ
ショートポニーテールの少女は恐る恐るドアを開けた。

憂「お姉ちゃん…いますか~?」

紬「あら?憂ちゃんじゃない、どうしたの?」

憂「今日、お姉ちゃんと一緒に帰る約束してたんですけど…
  いつまでたっても来ないから、ここかなと思って。」

少し不安げな表情を浮かべ、辺りを見回すと…のほほんと机に屈した
いつもの姿が目に入る。

憂「お姉ちゃんっ!」

唯「お~、ういー…ムギちゃんのお茶飲んでから帰ろうよ~。」

こうなっている唯はテコでも動かない。

憂「それじゃ、ギー太と一緒に帰ろうっと♪
  じゃ、お姉ちゃんまたね~」

ひょいっ

軽々しくギターを担ぎ、これみよがしにギターに軽くキスをする。
そして、憂はポニーテールをふりふりしながら音楽室から出て行った。

バタン トトトト…

突然の出来事に対応できないのか、唯はくりくりとした目で締まりきった音楽室のドアを
眺めている。
…1分ほど経過しただろうか、彼女は突然立ち上がり声を上げた。

ガタンッ!!

唯「ギギギギギ…ギー太が誘拐されちゃった!!
  こらーっ!待てーーっ!」

普段の唯からは想像も出来ない勢いで音楽室を後にした。

紬「クスクスクス…
  唯ちゃんに憂ちゃん…いつも仲がいいわね♪」

律「だよなぁ~、あの二人…これからきっと家で何かあるぞ!」

ニヤリといたずらな笑みを浮かべ、澪に話題を投げかける。

澪「なっ!何かって何だよ…」

澪は煙が出んばかりに顔を赤らめ、額から汗をにじみ出し、
ぱっつりと切りそろえた前髪がぺっとりとおでこに貼り付いている。

梓「…でも、少し気になりませんか?」

梓の一言で静まり返る部室…

律「うちには弟がいるから、そんな気にならないけどなぁ…
  気になるのはせいぜいエロ本の隠し場所か、夜中に部屋から聞こえる荒い呼吸くらいだな。
  次の日の朝、やたらと部屋が生臭いんだが…あれはなんだろうなぁ…澪?」

このメンツで唯一兄弟がいる律は、さらりと弟の秘密を暴露する。
澪が真っ赤になるのを再度楽しもうとニヤニヤする律だったが、
彼女の反応は握りこぶしが奏でるゴスンッ!という鈍い音だった。



澪「確かに、私、梓、ムギは一人っ子だから、プライベートなところが気になっても仕方ないな。」

梓「しかし、憂の唯先輩への溺愛ぶりはスゴいですよねー…
  律先輩が言うように、何があってもおかしくないと思います。」

う~ん…と人差し指をぷるっとした唇に当てて考える。

パンッ!
ふと弾けた音が音楽室に響き、3人は1人の少女に視線を向けた。

紬「それじゃぁ、一時的に追跡してみるのはどうかしら?」
常人離れしているというか世間知らずというか、お嬢様の発言は大胆なものであった。

律「その考えいいじゃん!
  それじゃ、担当を決めようぜ…やっぱり気配を消すのは、
  やっぱり空気に近いムギュッ!」ゴスンッ!

再度響く鈍い音。

澪「それじゃ、公平にクジにするか…恨みっこ無しだからな。」

ルーズリーフを1枚取り出し、線を描き、あみだクジを作った。
そこに梓、律、紬がそれぞれ線を2本ずつ付け加え、線の開始ポイントに名前を書く。

そして…各自うねうねと線を辿り結果を確認する。

紬「…」(しょんぼり)
梓「ほっ…」
律「…マジ?」
澪「…」

心底ガックリする紬、ぺたんこの胸を撫で下ろす梓、意外な結果に驚く律。
…そして無言の澪、彼女が当たりを引いた。

澪「なぁ…やり直さないか?」
カチカチと歯を鳴らし、青ざめた表情で問いかけるものの、
3人から送られるのは×のサイン…。

紬「それじゃ決定ね♪」

状況を変えられず、ぽけ~っとたたずむ澪。
紬は彼女の横を通り過ぎる時、さりげなく胸元に1枚の紙を忍ばせた。

律「み~お~…?」

目の前でサッサッと手を振るが、硬直し全く反応しない。
律は梓にウィンクでサインを送ると、ビクッ!と顔を赤らめ反応をした。

梓はゴソゴソとスクールバッグをあさり、猫耳がついたカチューシャを頭に付けた。

梓「… …にゃぁ」

梓の鳴き声を聞き、澪は我に返った…と思われた。

澪「それじゃぁ、練習始めるか!」

いつも通りに音頭を取り、ネックを掴み演奏の準備をする。

律「…澪…それはホウキだ…」

ペチッ
右手で額を押さえ、これから行き先に不安を感じた。
…しばらく澪が平静を取り戻すのは無理そうだ。

その後…てろんてろんなベースが響く中、練習は終わった。
まだ彼女は放心状態から立ち直れていない。

西日を受け、ぽつんと床へ影を落とす澪。

カー… カー…
練習後に外から聞こえるカラスの鳴き声が、その光景の虚しさを引き立てた…。


梓「あれ?澪先輩の胸…」

梓の"胸"という単語に反応し、澪は自分の豊満な胸をぼ~っと見つめる。
澪(あずにゃんのおっぱいより、私の方が大きいなぁ…)

たゆっ… たぷたぷ…
澪は何気なくブレザーの中へ手を入れ、
ブラウス越しに自分の胸を両手でゴム鞠のように弾ませてみる。

その光景を目にし、顔から火が出んばかりに紅潮させる梓。
あまりの衝撃に、ツインテールを猫の尻尾のように逆立てている。

梓「澪先輩!何やっているんですか、胸、胸ですってば!」

梓は上の空で自分の胸を弾ませている澪に近づき、ブレザーからちらりと見せる紙を取ろうとした。
ふわっ…と甘い梓の香りが澪の鼻腔を満たすことで、彼女は正気を取り戻した。

澪「あ、ああ…これか?」
ポケットから四つ折りの紙を取り出し、内容を確認する。

―――――――――――――――――――――
☆みおちゃんへ☆

 あみだクジの当選おめでとうございます♪

お願いしたいことがありますので、

帰宅途中うちに寄ってもらっても良いかしら?

                  by袖
―――――――――――――――――――――

それはプルプルと縮れた文字で書かれており、
文末に向かうに連れ字崩れはヒドくなっている。
さらに、自分の名前まで間違っている始末…彼女に一体何があったのだろうか。

手紙を読み終え、ふと横にいる梓に目を向けると、彼女は澪の持つ手紙を見ようと、
ぴょこぴょこと頑張って跳ねている。

…ポタッ…

梓「あれ?澪先輩…鼻血が出てますよ?」

♪~琴吹邸~♪
澪「呼ばれて来てはみたものの…ムギ、これは一体…」

40平米はあるだろうか、広い部屋の床に敷き詰められた様々な道具。
長距離の物体を撮影するものなのだろうか、ライフルの様な形をしたカメラや、
普通のボールペンに見える盗聴器等、様々な盗撮・盗聴道具で埋め尽くされていた。

澪「これはなんだ?」

"京レ"と端に書かれた布切れのようなものを手に取ると、それは瞬く間に消えた。
一瞬の出来事に驚き、ぺたりと尻を床につける。

紬「よくわからないけど、"光学迷彩"って機能を持った布みたい。」
一体どこから持ってきたのだろう、琴吹家は謎が多い。

澪「ところで、お願いしたいことって何だ?」
 (大体この品揃えで解るケド…)

紬「唯ちゃんと憂ちゃんのプライベートを録音してきて欲しいの!」

いつものような"おしとやかさ"など無く、声を張り欲望を露にするお嬢様。

澪「まさか…売るつもりじゃないだろうな?」

友達を売り物にしようとする紬に怒りが湧きあがってきたのか、
澪はプルプルと肩を振るわせた。
右手を力一杯握ったこぶしは、いつでも紬を殴ることができる。

ピリピリとした空間…紬から浮かび上がる笑み…。

紬「私用なの♪」

ぽわぽわと意外な返事をする紬に、澪は拍子抜けし再度腰を抜かした。

ふと紬はゴソゴソと机をあさり出し、2枚の紙切れを取り出す。
そして、スススッと手際良く封筒に入れた。

紬「もちろんタダとは言わないわ…」

スッと封筒を机上に置き、澪に差し出す。

澪「なっ…こんなもの受け取れない…!」

澪は拒否し戻そうとするが、紬は人差し指を封筒に当てウィンクをする。
封筒から取り出すとそこには2枚の写真。

澪「こ…これは…」
1枚は桜が丘高校の制服を着用し、
ふわりとツインテールを宙に浮かべてこちらを振り向く少女の姿。

時期は春だろうか?
表情はとても初々しく、桜があたりに舞っている。
桃色と黒のコントラストが美しい。

澪「!!」
 (あずにゃんの写真、私でも撮ったことのないベストショットをなぜ…!?
  あぁぁ…もう桜の香りと一緒にあずにゃんの香りを吸い込みたいよぉぉぉっ!!)

澪「こんなものを使って…ムギ、見損なったぞ…」
 (あの姉妹を撮影すれば、この写真をくんくんできるのにもったいないもったいない!
  あずにゃんあずにゃんあずにゃんあずにゃんあずぅぅぅぅ!)

そう言いつつも、彼女はもう一枚の紙切れへ目をやると、あっけなく陥落した。

それは…ライムグリーンのストライプを纏ったインナーセットを着用し、
ベージュの抱き枕をギュッと抱いてスヤスヤと眠る梓の姿が写っていた。

紬は続いてチラリと3枚の紙切れを見せる。

澪「残りは成功報酬ってことか…」
 (合宿の時とは違うあずにゃんの下着姿!!
  ぷくぷくしているおっぱい!それに、ぱんちゅがお尻に食い込んでるぅ!
  小さい唇…おもいきり吸い取りたいよぅぅぅ!!
  あずにゃんあずにゃんあずにゃんあずにゃんあずにゃんあずにゃんあずにゃん!)

ふぅ…と溜息をつき、スッと立ち上がる澪。
紬の隣へ歩み寄ると、ギュッと強く紬の手を握った。

澪「ずっと友達だからなっ!」

クールな風貌から一転、澪は鼻息を荒くし紬の要望を受け入れた。
紬を見る目に迷いは感じられない。


澪「…と、そんなわけで欲望に負けた私はこんなことをしている…
  …ん?私は誰に向かって話しているんだろう?
  とりあえず、遊びの範囲ということでボールペンの形をした盗聴器を借りたけど、
  仕掛けるタイミングが難しいな…」

眉間にしわを寄せ、じっくり作戦を考える澪。
そんなことをしている間に、2つの影は遠のき家の中へと姿を消した。

澪「ああっ!!…何をやっているんだ私は…もう、この手段で行くか」ブツブツブツ

ピンポーン…
結局正面突破することになり、平沢家のインターホンを押した。

「は~い♪」

トテトテ… ガチャッ
唯「あっ、澪ちゃん…どうしたの?」

澪「あの、あのあの…家…ダレモイナイ、ゴファ…晩御飯を…食べさせてくだひゃい!」

セリフを何度も何度も繰り返し練習したのだが、その努力も虚しく噛み噛みで話し出した。

唯「うん、今日はお母さんもお父さんもいないから大丈夫だよ。
  あはは、澪ちゃんの話し方なんかおもしろい~」

澪「あでぃがと!やや…やっぱりそう思うか!? ははは…そうだよな~!」

緊張して頭が回らず混乱しており、汗を噴出し必死に話を合わせようとする。
その証拠に、彼女の目はぐるぐる回っており焦点がどこにも合っていない…。

玄関が少し騒がしくなったのが気がかりになったのだろうか、
奥からエプロン姿の少女がやってくる。

トテトテ

憂「澪さんいらっしゃい~。
  ありあわせの材料で作ったものばかりですが、召し上がって行ってください♪」

唯「それじゃ、上がって上がって!」

澪「お…おじゃまる!!」

憂「おじゃる●?」

平沢家に無事侵入できたものの、緊張はなかなか解けず…未だ噛みながら話している。
リビングに案内され、ソファーに腰掛け晩御飯の出来上がりを待った。

部屋の中を見回すと、視界に1枚の写真が入る。
その中でもこんがりと日焼けし、フリル付きの水着を着用した少女の姿が
澪のニューロンをピンッと弾き刺激する。

ビクンッ!

静電気が体に走ったかのような衝撃を受け、澪の体が軽く跳ねあがった。

澪「…ハッ!」
 (あずにゃんのピンクのみじゅぎ!ぺたんこおっぱいぃ!
  なめなめちゅちゅちゅっしたいよぉ!!!日焼けの跡をペロペロしたい!
  あの時お風呂に入った残り汁、とって置けばよかったなぁぁぁっ!)

いつもの澪に戻った。

澪「唯、この前借りたボールペンここに置いて置くからなー!」
 (よし、まずは第一ステップ完了…というところか。)

コトン…とボールペンをテーブルに仕掛ける。
姉妹仲良く料理をしているらしく、笑い声が響く台所の奥から唯の返事が聞こえた。

ソワソワと落ち着かない澪、彼女の指はわきわきと別の生き物の様に動き、
今にも自分を慰めんばかりだ。

澪(どうしよう…あずにゃんの写真でなんか興奮してきた…)

本来の目的を忘れ、彼女はグレーのプリーツスカートをつまむ…。
その中へ手を入れようとした、そのときだった。

唯「澪ちゃん、暖房弱めようか?」

料理を終えたのだろうか、唯は汗ばんでいる澪を気遣い声をかけた。
ハッと気が付くと、既にテーブルの上は姉妹が作った料理で埋め尽くされている。

唯「澪ちゃん、見て見て! このオムライス私が作ったんだよっ!」

"じゃ~ん"という掛け声と同時に出てきたのはオムライスだった。
いびつな形をしており、ケチャップで文字とハートマークが書いてある。

澪「ぷふっ…なぁ…唯、"ギー犬"ってなんだ?」

憂「あはは、お姉ちゃんったらおっちょこちょいなんだからw」

唯「えへへ、間違えちゃった♪」

リビングで談笑する3人、とても暖かく暖房もいらないくらいだ。

憂(でも…犬じゃなくて入ったのはネズミだったのかもね…)

3人の笑い声の中、憂の笑い声だけは影を帯びており、
澪に気づかれぬよう、そっとエプロンのポケットにボールペンを忍び込ませた。
# by clannaddd | 2009-08-30 13:31 | けいおん!SS
澪「姉妹観察・・・?」Part.2

澪「それじゃ、晩御飯ありがとな」

唯「うん、また来てもいいよ~♪」

玄関の外へ出てニコニコと嬉しそうに見送る唯。
彼女の口からはほかほかと白い吐息が上がっている。

澪「ああ、また機会があったら来るよ…」
 (回収しないといけないんだからな…)

唯「それじゃ、まったね~♪」
両手を振る唯に対し、片手でそっと挨拶をし玄関を後にした。

バタン

ドアが閉まると同時に、部屋の様子を聞き取るべくガレージへ駆け出した。
そして手際良くバッグからポケットラジオを取り出し、イヤホンを耳へねじこむ。
どうやら、録音できたりFMトランスミッなんとかがついている、高機能な盗聴器らしい。

…ザザッ…おね…ちゃん…ザッ… …お姉ちゃん…
何度かノイズが入った後、音声がはっきりと聞こえるようになった。
揉めているのか?唯を叱るような声が聞こえる。
澪は全神経を聴覚に集め聞き入った。


憂「お姉ちゃん、今日は一緒にするって言ったでしょ?
  いつもわたし一人でやっているんだもん!」

唯「えー、疲れているから…今日はやめとこうよぉ…」

憂のワガママ(?)に対し、唯は露骨に嫌そうな声で返答している。

…トントントン…
結局、唯は根負けしたのだろう、憂と共にどこかへ向かう足音が聞こえる。

憂「それじゃ…わたしの方から…っと
  んっ…つめたっ…」

ぬちゅ… むちゅっ…
水気を帯びた音と同時に、憂が悩ましげな声を上げる。
その音は少しずつ粘り気を帯びはじめ、卑猥な音へと豹変していく。
そして、仕舞いには"ぐっちゅぐっちゅ"と下劣な音へ変化し響かせ続けた。

憂「んっふぁ…冷たかったぁ…
  でも、これで温まったかな? はぁ、はぁ…」

澪(えぇぇぇっ!姉妹で…こんなことするの!?)

憂が憂自身のものを仕上げたようなセリフと吐息で、澪の左手が少しずつ疼き始める。

憂「それじゃ、お姉ちゃんのもしてあげるね? ふぅ…」

徐々に呼吸を整え、唯の部分に触れようとする憂。

唯「え、いいよぉ… 自分のは自分でやるよぉ…」

憂「でも、お姉ちゃんのそこ…びっちょり水溜りできているよ? 大丈夫?」

つぷっ…にちゃっ… 再度水っぽい音。
唯はアドバイスに耳を傾けることはせず、少しずつ指を先端から挿入し驚いたような声を出す。

唯「…ひゃっ!やっぱりちべたいぃ…」

憂「ほら、手を貸して… わたしの中で少し温まっていいよ。」

ぬちゅ…ぬりゅっ…
憂の出来上がったソコに指を挿れたような音がする。

唯「ふわぁ…憂の体温だぁ♪あったかい~♪」
唯はその温もりを感じホッとした声を上げる。

澪(姉妹でえっちするなんてぇ…私とあずにゃんはまだなのにぃっ!!
  ちょっと… …限界かも??)

興奮した澪は口から熱い湯気を漏らし、内股をモジモジとさせ始める。

我慢の限界を迎えた澪は、平沢家のリビングに居たときからずっと疼いていた左手を
そっとスカートの中へ忍ばせ、自分の花弁を確認しはじめた。

指先から感じ取る感触。
彼女のショーツはぺっとりと秘部に張り付いており、くっきりと蕾の形を成している。

澪「んむふっ… ふっ…」

声が溢れぬよう、強く右手で口を押さえ左手を器用に動かした。

つっ…と下着の上からぷにっとした人差し指の腹でクレバスをなぞる。
彼女はその度声を漏らしそうになるが、必死に堪えた。

澪(やばっ…指が止まらない… 違うことを考えないと… 別なことを考えないと…)

憂「お姉ちゃん、もうそろそろで出来上がりそうだね♪ ふぅ…  はぁ…」

むくちゅっ!ぬちゅっ!
イヤホンから澪の耳を刺激する粘ついた音は、徐々に激しさを増していった。
そして、イヤホンの音に同期するくちゅくちゅと水っぽい音。
とろりと垂れる蜜は、はたはたと地面に落ち染みを作る。

ぷみゅ… くりゅ… 
澪「んぅっ! んむぅっ!」
 (あずにゃんの舌がっ、ぺろぺろっっって…! そこ、クリ…だめぇっ!!)

桃色に染まった秘部を納めようと必死になる澪の意思に反し、
唯と憂が奏でる粘ついた音に反応する左手の動きは止む気配がない。

彼女は自分自身のヒクついた花弁を納める切り札を使った。
澪(あずにゃぁ…ん、途中でごめ…ん…)



いざという時に使う切り札。
それは、紬の眉毛を想像することであった…
太く凛々しく、ぼさぼさで黄土色に熟成した色をしている眉毛である。

澪「ふぅ、一瞬で収まった…ムギ、ありがとな。」

再度、体の神経を全て聴覚に集める。

立て続けに聞こえる、いやらしく水っぽい音と戦いに勝利した澪…しかし…

唯「きょ…今日は激しいね、う…ういぃ…」

憂「だって、二日ぶりでしょ?徹底的にやらないとダメなんだよ? ふっ…はふぅ…
  だからお姉ちゃんのとこ、こんな水溜りを作っちゃうんだよ??」

ぐっちゅ… ぐっちゅ…
下劣な音色は徐々にテンポアップし、二人の吐息は熱く、荒くなっていく。

唯「ういっ…も…だめぇっ!」

憂「私も… 限界…っ!」

ぷっちゅ…くちゅ…
悩ましげな声と同時に、二人が奏でる淫猥な音は徐々に弱まり、
やがてそれは終わりを告げ、イヤホンからはホワイトノイズ交じりの吐息が聞こえる。



唯「…ふぅ、ぬか床をかき回すのって意外と大変なんだよね。
  この時期なんて、寒いからやんなっちゃうよ~…」

憂「お姉ちゃんったら、毎日やらないから水が出てきちゃったじゃない…」

唯「てへっ、ごめんね☆」

澪「なんなんだこれは…」

無気力にふらっと立ち上がりガレージに形跡を残したまま、よたよたと帰る澪。

ガチャッ

憂「おねえちゃん、ちょっと門閉めてくるね~」

勝手口を開け、見回りを始める憂。
無論、その形跡を見逃すことはなかった。

オンナノコの香りがするガレージ、少しだけ温度と湿度が高く、
地面の一部は水分を吸った跡があった。

憂(う~ん、猫を好むネズミなんて初めてかもしれない♪)
彼女は胸をはずませスキップし、全ての戸締りを終えた。

憂「明日が楽しみだな~っと」


―翌日―
♪~音楽室~♪
唯「やっほ~」

律「お、掃除当番終えてようやく登場したか、このっ!」

ぐりぐりと唯の頭をいたずらに小突く律に対し、
なぜか顔を赤らめて身を潜めている少女の姿があった。

唯「澪ちゃん、どうしたの? 昨晩から何かおかしいよ?」

澪と唯の緩い発言を照らし合わせ素早く反応する律、その表情は修羅の形相をしている。
包丁をズブリと刺すような視線を唯へ向けた。
いきなりの出来事に、さすがの唯も驚きの表情を隠せない。

唯「り…りっちゃん、目が怖いよ…」

震えた声を出すし、早くも彼女の目からは滴が溢れ出そうになっている。
その怯えた声がナースコールの様に届いたのか、破壊せんばかりの勢いでドアが開いた。

ドタンッ!

憂「お姉ちゃんっ!」

梓「はやっ!!」

突然の状況に反応する梓、それは連鎖を引き起こし澪へ繋がる。

彼女の体はピクンッと跳ね、じっとりと全身から汗を噴出した。
澪(あずにゃん…ごめんね、私のほうが早くて…
  ほんとは私と一緒にイきたかったんだよね?
  昨日は私ばかり気持ちよくなっちゃってゴメンよぉ…あずにゃぁぁん…
  見捨てちゃやだよぉ。)

若干目を紅色に染める瞳には、唯同様に涙を溜めている。
その澪を見て、ぽ~っと頬を染める律の姿があった。

律(モエモエ…キュン?)

トテトテと唯に向かうかと思われた足音は、澪の元へ向かっていた。
憂「澪先輩、昨晩CDとDVD忘れて行ったみたいなので、お返ししておきますね♪」

憂は無印ラベルのディスク2枚をテーブルに置き、
よしよしと唯をなだめ2人は音楽室を後にした。

澪(CD?DVD?そんなもの忘れて行ったか…?)

ふと昨晩、ガレージで粘ついた音をオカズに花弁を弄んでいたことを思い出した。
どんどん真っ赤になっていく澪。彼女の頭から煙が出てもおかしくはない。

律「澪!ぼ~っとしている場合じゃない!早く二人を尾行しないと!!」

澪「…まだやるの…?」
放心状態で立ち上がり、ふらふらと蛇行しながら音楽室のドアを目指す。

紬「…」
ふとスポンサーへ顔を向けようとしたその時、
ぽわぽわとした声援が聞こえた。

梓?『澪にゃんガンバルにゃー!』

梓「紬先輩、なんですかそれっ!?」

それは、ふりふりと動く"あずにゃん"を模したパペットであった。
さすがに声を出すことはできないが、とても可愛く出来ている。
"あずにゃん"をふりふりさせ、紬は澪に近づき…

ぽすっ

と軽い音を立て、"あずにゃん"を澪のふくよかな胸元に軽く沈めた。
紬「がんばって、澪ちゃん♪」

改めて声援を贈り、"あずにゃん"を胸の上でもふもふさせる。

澪「だらっしゃぁぁぁぁっ!!」

澪は紬から"あずにゃん"を奪い取り、雄叫びを上げ、ジェットでも点けたかのような
勢いで音楽室を飛び出した。

律「へ??」

澪の奇行を目の当たりにした律の目は点になり、すっとんきょうな声を上げた。
そして、静まり返る音楽室…。

梓「あの…わたしのパペットなんて、いつの間に作ったんですか?」

梓は少し怪訝な表情で紬に問いかける。
すると、紬はゴソゴソとバッグを漁り5体のパペットを取り出し並べた。

ぽすぽすっ…ぽすっ… ぽすっ… ゴトン。

紬「うふふ…さわ子先生と一緒に、だいぶ前から作っていたのよ。
  この子達の出来栄え、如何かしら??」

彼女はぽわぽわと笑い、律と梓の反応を伺った。

律「…なんで私のパペットの頭だけアクリルでできているんだ…?
  鏡面加工までしてあるし…。」


夕日に向かうように仲良く歩く姉妹を追う。
今日は心強いマスコットキャラも一緒である。

てこてこ

憂「それでね、お姉ちゃんみたいに、今度わたしのCDが出…」
 (やっぱり澪先輩…私たちを尾行している…)

ギュッ

唯「憂、急にどうしたの?」

会話をピタリと止め唯の手をギュッと握り、軽くステップを踏み唯の目の前に立った。
そして、一度空いている手を唯の腰へ回したかと思うと、背中を伝い
そのまま肩へそっと添える。

澪(何!?何がはじまるんだ!?)

ぽっと頬を染め、序所に一つに重なる影に見入る。
澪は両手を胸へ当て鼓動を伝える…

あずにゃん『大丈夫だよ 澪にゃん』
澪「うん、梓の言う通りだ。…まずは落ち着こう…」

マスコットと会話を終えた澪は、軽く深呼吸をし改めて二人がいる方向を見る。
唯の目の前には、かかとを上げ背伸びをしている少女の姿がある。

あずにゃん『あれはキスをしているのかな?』

澪「そうみたいだ…ここは私たちも頑張らないといけないな」

あずにゃん『澪にゃん、こんな路上で恥ずかしいよぉ…』

ちゅ

澪は目を閉じ、パペットと軽くキスをした。
澪(あぁぁぁぁ!ついに、あずにゃんとキスしちゃったよぉぉ!)

すっ…
背伸びをしていた少女はかかとを地面へ落とし、
一呼吸置いた後握っていた手を離した。

憂「お姉ちゃん、肩にゴミがついていたよ?」

唯「お~、憂ありがと♪」

とてとてと二人は再度歩み始めた。



澪「…うわわわぁぁぁぁっ!!恥ずいっ!」

再度勘違いした澪。
周りを気にせずに叫び、顔を真っ赤にする。
そして恥ずかしさのあまり、コツコツとおでこで電柱を小突いた。


澪「も…元はと言えば、梓が変なことを言うから…なんだぞ」

頬を染め、つんっ…と人差し指で"あずにゃん"のおでこを小突いた。

あずにゃん『ごめんね、だって私も澪にゃんのこと好きなんだもん』

澪「そうだよな、私も梓のこと… って何を言っているんだ私は!?」
 (あぁぁぁあずにゃぁぁぁぁんっ!)

澪は自分自身の腕で体を抱きしめ、塀を背にゴロゴロと悶えた。
そうこうしているうちに日は沈み、またも二人を見失ってしまった。
シラフに戻り「しまった!」という表情をするも手遅れ。

急いで平沢家を目指して走りだした…。

「澪にゃん♪」

平沢家に向かう途中、"あずにゃん"に呼び止められた気がした。
"あずにゃん"を見つめる澪。
立ち止まってパペットを見つめる澪の後ろから、再度同じ声が聞こえる。

憂「へぇ~、澪にゃん面白いもの持ってるね。梓ちゃんそっくり♪」

クスクスと影を落とした笑いを浮かべる憂、片手にキラリと光る物を持っている。
それは昨晩澪が仕掛けたボールペンだった。

憂「そのボールペン、実はうちにもあるんだよね…澪にゃん♪
  盗聴ってしていいことなのかなぁ?それとも悪いことなのかなっ?」
 (盗聴器は両親が夜のプレイに使っているみたいだけど…それはまぁいいや。)

ニコニコしながらじりじりと澪に近づく憂、訪れる度に見ている穏やかな表情。
セリフと雰囲気のギャップが澪の恐怖感を煽る。

憂「ま、今日はいいか…」

目と鼻の先まで迫っていた憂は歩みを止め、ふわりとスカートを翻し澪を背にした。
ペタリと座り込む澪、ふっくらとした桃尻で冷えたアスファルトを温める。

憂「まずは今日渡したCDとDVD、併せて楽しんでみてください。
  とっても面白いですよ♪」

トコトコと数歩歩き振り返る憂は、さりげなくDVDのネタバレをした。

憂「うちのガレージって、防犯の為にビデオカメラが付いているんです」

それを聞いた澪は腰を落としたまま憂の背中を見送った。
彼女は全ての体温をアスファルトに奪われたかのように凍りつき、真っ青になっている。

♪~澪の部屋~♪
あずにゃん『大丈夫だよ澪にゃん、憂は悪い子じゃないよ。
      きっと、ホラー映画とかデスメタルだよ。』

澪「そうだよな、梓…」

"あずにゃん"をぷるぷる震わせ、不安な表情を浮かばせながら2枚のディスクを再生する澪。

…彼女の予感は的中した。
瞳に写る屋外で自分を慰める姿、耳に入ってくる自分の吐息…。
澪は全身を震わせ嗚咽混じりに涙を流しパペットを濡らした。

澪「あずにゃん…私を慰めて…」

そのままベッドに崩れ落ち、ギュッとパペットを強く抱きしめ全身を丸く縮めた。

澪「遊びのつもりだったのに、なんでこんなことになっているんだろ…」

ポツリとつぶやくが、"あずにゃん"は黙ったままである。


♪~平沢家~♪
ガチャッ
憂「ただいま~、お姉ちゃんごめんね…これから晩御飯の用意するよ」

唯「う~い~…お腹すいたよ…」

コタツにひれ伏しぐったりする唯、もはや動く気力もないようだ。
ぐ~きゅるるるる…とお腹の虫もご立腹らしい。

憂(お姉ちゃん…冬場でもやっぱりかわいい♪)

トントントンッ
憂は軽くリズミカルな足音を立て台所へ向かった。

憂(澪にゃんには何してもらおうかな~ っと♪)


―翌日―
ナイシャオダークニャン♪ チッチャクタッテイイモン ナイショダカーラネ アタシノムネノウチ♪
ソレデモ オキニハネコミミメイド? チャイナドレスモ イイデショー♪

土曜日の朝、澪は携帯電話の着信音で目が覚めた。
一晩中泣きつづけたのだろう、澪の顔は涙でぐじゅぐじゅになっている。
そして瞳は血の涙を流さんばかりのルビーの瞳。

澪「…今日は誰にも会いたくない…。」

彼女はこのまま1日中引き篭っていようとしていた。
しかし、発信相手の名前を確認すると、外に出なくてはいけないようだ。

------------------------------
差出人:平沢 憂
件名:(non title)
添付ファイル:xxxxxxx.jpg
―――――――――――――――
15時に添付している地図の場所で
待ってます。

------------------------------

簡素な文章に添付されているのは近所の公園を示した地図。
人通りはほとんどなく、昼間でも若干薄暗い。

澪「わたし…どうなっちゃうんだろ…」
 (きっと、脅迫されて汚されて…人生の終わりを告げるんだろうな…。)


♪~公園~♪
キィ… キィ…
薄暗く静かな公園。
ブランコの若干錆付いた音が、ピリピリしている澪のカンに触る。
彼女はシャワーを浴びてきたのだろう。凍えた周りの空気を暖め、甘い香り付けをしている。

憂「あ、澪にゃん来てくれたんだぁ♪」

ブランコに乗っている少女は喜んではいるものの、目は笑っていない。
ギッ…

ピョンッ…とブランコから飛び降り、澪の元へ近づいた。
瞳に光は灯っておらず、正気の沙汰ではない様子である。

澪の正面に立ち、表情を伺う憂と息を飲む澪…。

澪「何が目的なんだ!?」
憂「何が目的なんですかぁ?」

互いに発した言葉はハモり、耳にした言葉に戸惑った。

澪・憂「「…え!?」」
# by clannaddd | 2009-08-30 13:30 | けいおん!SS
澪「姉妹観察・・・?」Part.3

ギシッ…
二人は古びたベンチに腰かけ、中央を軽く沈ませる。
澪と憂は冷え切った体を温めるかのように寄り添うが、とても気まずい空気が漂う。

澪「あのっ!」
憂「あのっ!」

話すタイミングが見事に被ったが、澪はそのまま止めることなく話を続けた…。

澪「憂ちゃん、今まで黙っていてゴメン…実は―…」

淡々と全てを話す澪…
軽音部のみんなが唯と憂の仲の良いところに興味があり、偵察すること。
唯と憂の様子を盗聴し、それを梓の写真と交換すること。
ただの遊びのつもりが、ここまで発展した理由を赤裸々に話す。
その話を憂は集中し、内容全てを脳に焼き付けている。

澪「ふぅ…全て話せて胸が軽くなったよ…」
あずにゃん(澪にゃんのおっぱいは重いけどね♪あずにゃんのはつるつるにゃー♪)

澪は溜息と共に全て吐き出し、両手を胸元に添えて沈めた。

憂「ところで澪さん…
  パペット着けてここまで来ていたんですね…。」

ふと澪の手を見ると、今まで気づかなかった"あずにゃん"がそこにいた。

澪「えっ!?あっ… …うわぁぁぁっ!!」

無意識に着けていることに気づき、叫び声を上げる澪。
憂はそっとパペットを抜き取り、自分の手に被せた。

憂「澪にゃん、もう辛い思いはしなくていいんだよ♪」

彼女は頬を紅色に染め、"あずにゃん"をそっと澪の口元へ持っていく…。

ちゅっ…

澪「!!!!!」

突然の出来事にドギマギする澪…真っ赤になって頭から湯気を出す。
そして行動を起こした憂も恥ずかしかった様で、頬紅を顔全体へ広げ俯いた。

再度訪れる沈黙の時間…。
はたから見ると、ベンチに腰掛ける二人はファーストキスを終えたカップルの様に見える。

…はらりと頬に枯葉が掠ったところで、二人は余韻から覚めた。

澪「そ…そそそれじゃぁ、私は帰るからな!」

彼女はぴょこっと立ち上がり、ぎこちなく歩き出す…
その時、力強く"あずにゃん"が澪の手をギシリと強く掴み、何かボソボソと呟いた。

憂「…わたしの用事はまだ済んでいませんよ?」


♪~平沢家~♪
ガチャッ
憂「ただいま~。お姉ちゃん、澪さん来てくれたよ~」

家の中に虚しく響く憂の声、人の気配はするものの唯の返事がすることはなかった。
リビングをそっと覗く二人、唯はコタツをヤドカリのようにしてスヤスヤと眠っている。

憂「うふふ…お姉ちゃん、この時間はお昼寝タイムなんです♪」

いたずらな笑いを澪に向けるも、彼女は無言でビクビクと震え続けている。

憂「澪さん…もう何もしませんよ、これから"してもらう"だけですから」

二人は階段を昇り、憂の部屋へ向かった。

ふわっ…と澪の鼻腔をくすぐる部屋の香りは、唯の部屋の香りとは異なっていた。
澪(姉妹でも、容姿は似ていても香りは違うんだな…)

澪の体に纏わりついている緊張は、部屋に漂うほんのりとした憂の香りで徐々に解けていく。

憂「そういえば澪さん、梓ちゃんのこと好きなんですよね?」

いきなり核心を突かれ、澪の背中にビリリと電気が走った。
それは全身へ波及していき、全身の汗腺を刺激する。

澪「あ…  ああっ!そうだよ、梓のことは大好きだ!!」
 (あわわ、ついに言っちゃった!あずにゃんだいすきぃ☆)

勇気を振り絞り思いの丈を伝え、彼女は真っ赤になり瞳に涙を浮かべ始めた。

憂「…それじゃ、CD・DVDの件と引き換えに…
  梓ちゃんをオカズにしてでオナってもらおうかなぁ?
  澪さんみたいにキレイな人が、どんな風に発情してオナるのか見てみたい♪
  大丈夫、カメラは使わないでじっくりと見ててあげるから… ねっ…
  澪にゃんにゃん♪」

にこにことパペットをふりふりし、新しいおもちゃを欲しがる子供のような表情で澪にねだった。

澪「なっ…!?」
 (あずにゃんはいつもオカズにしているから、何度でもイける余裕あるけど。
  さすがに人に見られるのは恥ずい…。
  でも、あずにゃんになら見てもらってもいいかも!
  いや、むしろ見せ合いっこもいいかもしれない!!!あぁぁぁずにゃぁぁん!)

少し俯き悩み始めるが、選択肢の余地など無い。

スッ…

彼女は立ち上がり、ボトムに手をかけするすると下ろす。
パツッと張りがあり水色と白のストライプで包まれた桃尻、もちもちと適度に肉が付いた太股、
そして陶磁器のように白く美しい脚。
それらを徐々に露にしていった。

パサッ

ボトムを脱ぎ終え、徐々に紅色を帯びていく澪の下半身を舐めるように見つめる憂。
澪の滑稽な姿に、彼女はくすくすと微笑む。

憂「そんなの冗談ですよ♪ホントの要求はこっちです。」

律が澪をいじっている風景を何度か目にしたこともあるせいか、
早くも"澪のいじりかた"を覚えたようだ。

コツコツ
憂は自分の携帯電話を取り出し、カメラの部分を指先で小突いた。
どうやら既に憂の頭の中ではシナリオが出来上がっているらしい。



憂「おねえちゃん、こんなところで寝ているとカゼひいちゃうよ?」

コタツの中に手を入れ、ヤドカリの中身を揺する。

唯「ん~? あ"ぁ~…?」

起こされた唯はゾンビの様に、のたのたとコタツから這い出て来た。

寝起き早々、ぼ~っと部屋を見渡す唯を見て、憂はクスクスと笑う。

憂「おねえちゃん、どうしたの??」

唯「ん~? なんか澪ちゃんが来ているような気がして…」

ねぼけなまこで返事をする唯…しばらくは現実の世界には戻ってこれなさそうだ。

憂「…澪さんなら目の前にいるよ?」

憂はすこし呆れた表情をし、人差し指を澪へ向けた。
毎日のようにからかわれて出している涙とは違い、非常に重苦しい涙を流している。

澪「ぐすっ… ぐすっ…」

唯「澪ちゃん…泣いてる… …なんで?」

状況を把握できず、ぽけ~っと混乱しだした…。

憂「実は澪さん…」

憂が口を開くと同時に始まったのは、言葉の嵐だった。


数秒で唯の記憶容量はオーバーフローし、頭の中の回路が壊れる兆しを見せ始めた。
聴覚野に入る情報は海馬をひたすらオーバーラップしていく。
そして、シナプスは分離と結合を繰り返し、唯のリソースをまたたく間に枯渇させていった。

数分経過した頃、脳のリソースは完全に枯渇し栄養補給をするよう四肢に指示を出す。
ティッシュをもふもふ食べ始めたかと思うと、今度はガジガジガジと爪と髪の毛を
少しずつ食べ始めた。
節子…それはドロップやない。

20分経過した頃、唯の脳はパンクし、各部位から発信される危険信号に応答し
白目を剥いて全身を痙攣させている。
ビクンッ!ビクンッ!ビクンッ!と動くたび、口から泡がこぽこぽと漏れる。
さらに、時折「むきゅー!むきゅー!」と小動物の様なうめき声が鼻の奥から聞こえた。


憂「…ということがあったの。
  それでね、澪さんに取り付いている悪い悪い虫を取り払わなくちゃいけないの。
  お姉ちゃんも協力してくれるよね?」

唯「うぐゅ、よくわからないが…かまいませんですわよ? かしら?」

完全にバーストし瀕死になった唯は、意味不明な言葉遣いで返事をした。

そして2回目…
憂は少しずつウソを交えて今までの状況を、ゆっくり丁寧に話す。
一語一句聞き漏らさぬよう、唯は言葉を理解し"うんうん"と頷く。

唯「ん~と、つまり…わたしと憂が、"ちゅー"している映像を撮れば
  澪ちゃんが無事解放されるんだよね?」

憂「さすがお姉ちゃんだ、理解が早いっ♪」

パチンと指をならし、唯を褒める…手馴れたものである。
憂と唯のやりとりを見ていた澪は、驚きと恐怖で泣くのを忘れ呆然としている。

澪「…はっ ……うえーん(棒読み)」
 (唯の脳を情報でパンクさせて空っぽにし、
  似通ってはいるものの誤った情報を少しずつ詰め込み洗脳するなんて…すごい荒業。
  …今度、律で試してみるか。)

ジーッ…
カーテンの影から唯と憂の姿を録画する澪。
カメラは全体、顔、唇へと徐々にズームし捉えていく。

憂「それじゃ…おねえちゃん、しよっか…」

唯「うん」

ちゅっ… っぷ…
憂は唯の膝の上に乗り、唯のぷるっとした瑞々しい上唇を吸う。
そして軽く下唇にキスをし、二人は唇を重ね舌を絡め始めた。

にゅるぬるっ… ぷは… んっ…
粘膜が絡む音はいやらしく、二人は熱い吐息と悩ましげな喘ぎ声を混じらせ息継ぎをする。
互いから溢れる吐息を交わし、粘ついた音と共にキスを再開する。

初めてのキスに戸惑う唯は憂の手を握り締め、じっとりと汗をにじませ目を瞑っている。

憂はくちゅくちゅと水気を帯びた音を立て、舌を尖らせ唯の頬の裏を弄り大きな円を描く。
そして、唯の歯の1本1本を形を確かめるかのようになぞり、
もう片方の頬も同じように弄んだ。

ねりゅっ… ちゅむっちゅぷ…
今度は自分の舌を唯の舌の上で踊らせ、こちょこちょと唾液腺をくすぐる。
二人の唾液はこんこんと湧き上がり、スキマから漏れた露は唯の喉に水道を生み出した。

ちゅる… …っぷ
唯「んんんっ! …ふぁ… んはぁ…」
憂「ふぅ…」

締めというべきか、粘膜の絡む音は激しく響き、部屋に熱気と湿気が漂い始めた。
最後を飾るには十分な強いキス。
それは唯の水分と酸素を全て吸収するような勢いである。

しばらくして離れた唇は二人のトロッとした唾液の線で繋がっていた。
まるでクモの糸の様に繊細で光沢を帯びている。


肩で呼吸をし、二人はギュッと強く抱き合った。

唯「はぁ… はぁ…キスってこんな疲れるんだね?」

憂「う…ん、ファーストキスがお姉ちゃんでよかった♪」

ギュッと唯の頭を引き込み、自分のふくよかな胸元へ埋めた。

唯「むぐっ…うーいー… くるしい…」

ひと段落した後、憂いはカーテンへ視線を送り、アイコンタクトで澪の役目が終わったことを告げる。
胸を撫で下ろした澪ははらりとカーテンを除け、徐々に姿を現した。

あまりの濃厚なキスシーンに澪はバツが悪そうに頭を掻き、笑いながら歩いて来る。

ふと唯は彼女の下半身にしっとりと染みができていることに気が付き、首をかしげた。

唯「澪ちゃん~? …おもらし?」

ゆっくりと自分のソコを見る澪…
視覚でようやく自分が濡れていることに気が付いた。

澪「これはだな!えと、アレだ! …アレだよな憂ちゃん!?」
 (憂ちゃん、おねがい…話をあわせてっ!)

憂「あー…やっちゃったんですね。」

アセアセし憂に話を振るも、見事に切られ…完全に詰んだ。
彼女の冷静な瞳が"だめだ、コイツ…"と全てを物語っている。

澪「… …っ!」
 (いいもんっ!家に帰ったらあずにゃんと…
  もとい、あずにゃんでにゃんにゃんするもん!!
  あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!あずにゃんあずにゃぁん!!!!)

ガチャッ!ダダダッ…

唯「あ…澪ちゃん泣いて行っちゃったね…おもらしで冷えちゃわないかなぁ?」

憂「うん、澪さんなら大丈夫だよ♪きっとホカホカだよ」
 (二つの意味でイっちゃったって、お姉ちゃんのギャグのセンスもなかなか♪)

唯「?」

―日曜日―
リーンゴーン!
普通の家とは違う呼び鈴を鳴らし、琴吹邸の門をくぐる。

紬「いらっしゃい、澪ちゃん♪
  あら?そのパペット、ずいぶん気に入ってくれたみたいね?
  ここに来るまでずっと着けていたの?」

澪の手には"あずにゃん"が必死でバッグを持っている。

澪「ああ、最近寒いからな…ちょっと手袋代わりにしているんだ」
 (あずにゃんの膣あったかいナリ~♪
  わたしの指先で感じて、カバン落としたらお仕置きだにゃー♪)

"あずにゃん"では無い方の手が、虫のようにわきわきと動き出す。
ときたま吹くからっ風は"あずにゃん"を煽り、ほんのり酸味がかった匂いが紬の欲を誘う。

紬「うふふ… あらあら♪」

紬はパペットから何かを感じ取り、嬉しそうに眉尻を下げ琴吹邸の中へ入っていった。

120平米はあるだろうか、家2件分ぐらい広さがある茶室に澪は案内された。
千 利休様も「らめぇぇぇっ!」と声を上げるくらいに広い。
中央には炉畳があり、コトコトと湯が沸いている。

澪はスッっと携帯電話とペンを差し出し、紬は封筒を差し出し交換した。


澪・紬「・・・プッ!」

内容を確認した二人は衝撃を受け、共に鼻血を噴出し握手を交わす。

澪「わたしたち、ずっと友達だよな!?」
紬「わたしたち、ずっと友達だよね!?」

澪(濡れた白のワンピースあずにゃん!汗で桃色の乳首の形が解るうぅ…
  しかも、乳首が少し硬くなってツンってなっているよぅ!
  あとの2枚も白のワンピースだけど、全身水びだしでボディラインがくっきりにゃ!
  これはネガを没収して、A0サイズに伸ばして壁に張り付けの刑にゃー!
  あずにゃんにゃん!!)

紬(澪ちゃんって大胆なのね…音も画像もとても生々しくて鮮明だわ… しかし…
  濡れる前に鼻血なんて、私も何だかベタですわね♪)

共に欲求を抑えきれず、内股をもぞもぞさせ始める。
広く静かな部屋に声は無く、湧きあがった湯が奏でる茶釜の音と布の擦れる音が響く。
二人とも忙しなく落ち着きが無い。

澪「ムギ… ちょっとお手洗い借りてもいいか?」

紬「え!…ええ…
  場所は…と、ドアを出て…階段下りて…えとえと…」

紬は興奮して思った様に言葉を発することが出来ない。
パッと記憶の底から込み上げてきたキャラクター。
そのコマンドが丁度、お手洗いの位置と一致した。

紬「覇王至高拳のコマンド!」

澪「わかった!ありがとう!!」

澪は"あずにゃん"と写真を手にし、ぱたぱたとお手洗いへ向かう。
そして…各々にコトを済ませ、充実した笑みを浮かべた。
澪「ふぅ…」
紬「ふぅ…」

―月曜日―
♪~音楽室~♪
ガチャッ
ドアを開けるといつもの光景だった。
既に梓・律・紬が既にお茶を始めている。

律「おー、澪、唯と憂ちゃんの様子どうだった?」

澪「あ… あぁ…普通だったぞ?
  なんか、私たちは先走った考えをしていたみたいだな。」

律「ふーん、つまんねぇの…」

「あっ」
目を泳がせながら報告をしていると、誰かが何かに気づいたような声を出した。

梓「わたしのパペット…今日1日ずっとつけていたんですか?」

とてとてと澪に近づき"あずにゃん"を手に取ると、
頭部はスポンジケーキのようにしっとりとしており、少し甘い香りを放っていることに気が付いた。
くんくん…

梓「あ、何かいい香り… かも?」

澪(あずにゃんがわたしの匂いをくんくんしてるー!
  そのまま、あずにゃん同士で"ぺろぺろちゅちゅちゅ"してもいいんだよ!?)

澪はいかがわしい妄想をし、少しずつ息が上がっていく。

ガチャッ
再度音楽室のドアが開いた。

唯「やっほぉ~♪えへへ、おそくなっちったー…
  …あれ?テーブルの上に、わたしたちの人形が置いてある。」

律「おー、そういえば唯は初見だったな…ムギとさわちゃんで作ったんだってさ」

唯と憂のパペットに手を伸ばし、律はゴソゴソと両手に着けた。

律「ほらほら~、唯、見てみろ~ えいっ!」

軽くパペットの頭部を重ね、キスシーンを表現し唯に見せ付けた。

律「どうだ!唯が憂ちゃんとキスしちゃったぞ~♪」

唯「…りっちゃん、それキスじゃないよ?」
律の行動に、唯はヤレヤレと首を振り呆れた声で答える。

唯「ちょっとあずにゃんの"あずにゃん"借りるね♪」

ひょいと"あずにゃん"を取り上げ片手にはめ、空いてる手に澪のパペットをはめた。

唯「キスっていうのはね…」

今まで見たことのない真面目な表情をし、両手を絡み出した。
澪のパペットで、"あずにゃん"の首筋をなぞり頬に軽くキスをする。
そして両手の先を合わせ、左手は右手を、右手は左手を執拗に絡ませキスを表現した。

唯「むちゅっ… ちゅむ…ぷ  ぷはぁ」
 (たしかこんな感じの音出していたよね?)

唾液が溢れる音を口で再現し、溜息と共に両手を離した。

澪「うわっ!うわわっ!! うわぁぁぁぁ…」
 (私とあずにゃんがキスしちゃったぁ!)

あまりの生々しい光景を目にし、全員ポッと顔を赤らめ音楽室は静まり返る…

唯「たしか、こんな感じだったよね?澪ちゃん♪」

人形劇だけで気絶寸前になっている澪に問いかけるも返事は無いが、
別の人物からの返事が聞こえた。

律「おい…」

顔を俯かせ、肩をわなわなさせている律…目は笑っておらず、
顔のいたるところをピクつかせている。

律「おんどりゃぁぁぁ!澪と何があったぁぁぁ!!」

ガタッ!と椅子を倒し、ものすごい剣幕で唯に向かって歩み寄り、襟首を掴んだ…。
そして、ギリギリと締め上げる。

唯「ぐぅっ…! り…ちゃん… くるし… 」

あまりのショックに、唯はぼろぼろと涙を流す。
すると…案の定、もの勢いでドアが開いた!

ドタンッ!!

衝撃で窓ガラスは割れんばかりにビリビリと振動している。

梓「早っ!」

憂「お姉ちゃん!?   …律さん?」

ストストと慎ましく唯と律のもとへ歩み寄り、律に微笑みかけた。

憂「うふふ… 律さん♪」

ピンッ …ドサッ

律「」

憂は律にデコピンをしたその瞬間、律は膝から崩れ落ちた。

唯「げほっ… ごほごほっ… うーいーぃ…」

唯を助け出し無事を確認した後、憂はボロボロ泣いている唯の頭を自分の胸元に引き込み、
背中を何回かポンポンと叩いて落ち着かせた。

憂「お姉ちゃん、大丈夫だった?」

唯「ぐすっ…うーいー…」

憂「もう、目を赤くして泣いちゃって…みんな見てるよ?」

そう言うと、彼女は唯の顎先を指で軽く持ち上げ、キスをする。
…ちゅっ

澪「うわゎっ…」
梓「わぁ…」
紬「まぁ♪」
律「」

それは唯が表現したディープキスではなく、簡単なソフトキス。
憂はキタナイ物を見つめるような濁った瞳で気絶した律を見下ろした。

憂「…律さんもあんな感じだから、今日は一緒に帰ろうか♪」

バタンッ

ギュッと手を繋ぎ、二人は軽やかに音楽室を出て行った…。

梓「澪先輩、ほんとにあの二人は普通だったんですか?
  何かいつもに増して仲が良いというか、恋人みたいですよ?」

澪に問いかけるも彼女は放心状態である。

澪(はぁ、私とあずにゃんのパペット…持って行かれちゃった…)

紬「あらあら、これは再調査が必要ですわね♪」

澪「姉妹観察・・・?」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1251538873/

ID:oqiGazQO0
# by clannaddd | 2009-08-30 13:28 | けいおん!SS
聡「唯さんマジかわいい」Part.1
律「――は?」

各々の家路につく友人達を玄関先で見送りながら
楽しかった時間の余韻に浸っていた律は、
弟の発した言葉に我に返る。


律「おい、今なんて?」

聡「唯さんマジかわいいって言ったんだけど」

律「なんで唯って分かるんだよ」

聡「いや、話したから…」

律「はぁ!?お前部屋にずっといたはずだろ」

律は弟がいると邪魔だからと、友人達を招いている間は
聡に自室に閉じこもっているように指図している。
なんともひどい話だが、この年頃の姉弟にはよくあることだ。

聡「トイレ行った時に偶然廊下ではちあわせてさー」

律「は、お前トイレなんか行ったの?」

聡「そんな酷な……俺だって人間だよ、部屋でもらしたくないよ」

律「て、てめー……」

聡「なんだよ俺が姉ちゃんの友達と話すのがそんなに嫌なのかよ」

律(そういえば唯も一度トイレに出たよなあ…)

律(よくよく思い返してみればちょっと戻ってくんの遅かったな…)

律「とにかくお前ふざけた事したんだから罰な」ゴシカッ

聡「いでぁッ! 何すんだっ、デコっ!」

律「うるせーマセガキ」

律(唯は私のなんだよ)

・・・

憂「おかえり~お姉ちゃん」

唯「ただいまういー」

憂「律さんち楽しかった?」

唯「うん!ムギちゃんの持ってきたお菓子もおいしかったよぉ//」

憂「よかったね!ご飯まだちょっとかかりそうだからね」

唯「ほ~い」テクテク


唯「……」ガサッ

――時は戻って田井中家――


律「トイレは廊下奥だからー」

律「間違っても途中にあるドアは開けないでねー(聡の部屋だから)」

唯「あいよー」ガチャ


ジャー ゴポポ…

ギィ

唯「ふーぃ…」バタム

唯「ほっ ほっ 」タッタッ

ガチャリ

唯「ほゎったッ!?」ドテッ

聡「うわっ!な、何だ?」

唯「あててて…」

聡「あっ、大丈夫っスか?スイマセン!」

聡(!?うわっ、めっちゃかわええ…つか黒タイツやべえ……いい匂いしすぎだし……)

唯「ほ、ほいご心配なく… …あ、あのどちらさまで…」

聡(いや、それ俺の台詞じゃね?ここ俺んちなんだけど)

聡「姉ちゃんの友達ですよね?俺弟の聡っていいます。あ、どうぞ」スッ

唯「えっ(手…)あ、ありがとう」ギュ

唯「よっこらセイウチ」

聡「……あ、あの」

唯「あっ!ご、ごめんね 私は唯だよ~。平沢唯」

聡「平沢さんですか」

唯「唯でいいよ~みんなそう呼ぶし」

聡「マジですか! じゃ、じゃあ…唯さん…!」

唯「んはっ!(な、何か…は、は、恥ずかしい…)」

唯「…あっじゃあ私もう戻るね。へへ、失礼しやした…」

聡「ちょっ ちょっと待ってください!」

唯「へっ?」

聡「彼氏さんとかいます?」

唯「い、いませんが~」

聡「俺と付き合いませんか!?」

唯「えっ!?!?」

唯「……あ、あ、あのあの…」

聡「…だめですか!?一目惚れとか認めないタイプですか?」

唯「…えっと…えーと……う、ういに聞いてみないと…」

聡「は?(何て?)」

聡「じゃ、じゃあとりあえず友達になってください!あ、ちょっと待ってて!」ダダッ


聡「……」カキカキ


聡「これ、俺のケータイのアドと番号っす!」

唯「えっ あう」

聡「おねしゃーっす!」バッ!

唯「う、うんわかったありがとうまたねー(棒読)」


唯「……」ギクシャク

ガチャ

律「おー唯遅かったじゃんウンコ?w」

唯「ほぇ!?//」

澪「り、律!そういう事言うなよ!」ゴン

律「あでっ! …ププ、このチョコクリームを唯のうn ぁがっ」

澪「……」ギリギリギリ

律「ぁ…っぎ…ギブギブ」パンパン

―――回想終了―――


唯「男の子に携帯の番号渡されたのなんて初めてだよ~」

唯「……まぁりっちゃんの弟くんだけど…」

唯(告白されたのも初めてだよ~……あれって告白だよね?)

唯「とりあえず何もしないのも悪いかなぁ…メールしてみよう」ピコピ

唯「ぇと… 『唯です、よ、ろ、し、く…ね』 っと。番号も貼っとこう」

唯「ぅう~…… えいっ!」送信

唯「お、お、送ってしまった!はぶぁっ!」ボフッ


憂「おねえちゃ~ん、ごはーん!」

唯「あっ、はーい!今いくよー!!」

唯「……気になるから携帯もってこ」

・・・

唯「ふいー おぉっ、いいにおい!これは…」

憂「じゃーんビーフシチューだよ!」

唯「うわーいやった~♪」

ピリリリリ ピリリリリ

唯「あ、でんわ」ピ

唯「もしもーし」

聡『唯さんですか!?聡です!メールあざっす!』

唯「あっ さ、聡くん」

憂「」ピクッ

憂(くん…!?)

唯「どうしたの~」

聡『いや嬉しくってつい!お邪魔でしたか?』

唯「えっ、えーっと 今からご飯食べるとこだけど…少しなら大丈夫だよ~」

憂「お姉ちゃん貸して」バッ

唯「あっ」

憂「もしもし?」

聡『えっ、だ 誰スか?』

憂「聞こえませんでしたか?今から食事なので」ピッ

憂「はい、お姉ちゃん」

唯「う、うい切っちゃったの…?」

憂「だってシチュー冷めちゃうもん」

唯「あっ、そうか…そうだけど… え、えと… いただきまーす」カチャカチャ

憂「おいしい?」

唯「うまい!」モグモグ

・・・

唯「ぷはーごちそうさま!」スリスリ

憂「あははお姉ちゃん食べすぎ!おなかぽんぽんだよー」ポンポン

唯「ぅぷッ ぁぷ…うい叩かないで」

憂「あ、ごめんごめん」

唯「ふぁー…」

ピリリリリ ピリリリリ

唯「はいもしもーし」

聡『あっ、唯さん!聡です!さっきはご飯時にスイマセンでした…』

唯「いいよ聡くんこっちこそごめんねー」

憂「……」

聡『それであの、その… 今度の休みどっか遊び行きませんか?』

唯「え!? えーっとそれは…ふ、ふたりで…?」

憂「……」

聡『そ、そうです!…だめですか』

唯「えーっと…と、とりあえずういに聞いてみないと…」チラチラ

憂「貸して」パシ

唯「ぁう」

憂「もしもし」

聡『えっ。あ、あの唯さんは…?』

憂「かわってもらいました。私は妹の憂です」

聡『あの俺唯さんに話が……』

憂「あなた誰なんですか?」

聡『唯さんの友達の田井中律の弟ですが…』

憂「律さんの?ふーんそうですか……で、お姉ちゃんに何の用なんですか?」

聡『あ、それは唯さんと話すんで…』

憂「ないならこれで切りますよ」

聡『ちょ、ちょっと待ってよ!えーっと…今度の休みに遊びに誘いたいんだけど…』

唯(……)チラチラ

憂「…(さっさと断ってやってもいいけど、どうせまたかけてくるよね……)」

憂「…どこに?さっさと言って」

聡「えっ?あ、ええと…じゃ、じゃあとりあえず日曜の昼12:00にマックスバーガーで待ち合わせ…」

憂「分かりました伝えておきます」

聡「ま、マジっすか?あ、じゃあちょっと唯さんにかわtt」

ピッ

唯「あっ」

憂「はいお姉ちゃん、返すね」

唯「聡くんなんて言ってたの?」

憂「えーとね、日曜の昼過ぎ…1時って言ってたかな。家に来てって言ってた」

唯「そっかー!遊んでいいの?」

憂「いいよ」

唯「わーい!ありがとうーいー♪」

憂(ごめんねお姉ちゃん、でもこれはお姉ちゃんの為なんだよ)

――――

ピピピピピピ


唯「……ろいはー!」ガバッ

唯「朝ダッシャッ!!!」

憂「おねえちゃん起きたのー?朝ごはんできてるから降りてきてー」

唯「ほーい」

唯(今日は聡くんと遊ぶ日だ)

唯「……」モグモグ

唯「…」チラッ

唯「…モグモグ……」チラッ

憂「もーお姉ちゃんさっきから時計見すぎだよー」

唯「だ、だ、だって……モグモグ」

憂「そんなに楽しみなの?今日」

唯「男の子とふたりきりで遊ぶの初めてだもん……モグ」チラチラ

憂「……あ、今日は私昼前に出かけるから」

唯「え、そうなの?」

憂「友達と遊ぶ約束してたんだー。お姉ちゃんよりちょっと早く出るからお姉ちゃん戸締りお願いね」

唯「分かったよぉー」

・・・


唯「……」チラッ

唯(あと1時間ぐらいしたら出ようかなー)

憂「それじゃお姉ちゃん、私もう行くね~」

唯「あ、うんいってらっしゃーい」

憂「いってきまーす」

――――


ガーッ

店員「しゃあせー」

憂「すいません、トイレ借りていいですか?」

店員「あー、どぞー」

ガチャ

憂(ふぅ…さて)

髪をおろし、姉の部屋から拝借してきたヘアピンをつけ、鏡の前に立つ。

憂(ふふ…完璧お姉ちゃんだ。と言っても赤の他人どもから見たら、だけどね…
  こんなの私から見たらお姉ちゃんのかわいさに遠く及んでないよ)

憂(でもまぁ昨日今日知り合った程度の芋ジャリ騙す程度なら十分なんだよね)

憂「予防策も全て完璧」

そう呟く憂の手には、ヘアピンを拝借してくる時に同時にくすねておいた姉の携帯が握られていた。

憂「じゃ、行こうかな」ガチャ

・・・

聡「まだかな唯さん…やっべ、なんか緊張してきたし」ドキドキ

憂(あの子がそうかな…キョロキョロしてるけど…まだてんで子供じゃない)

憂(とりあえず気付いてないフリして近付いてみよう)テクテク

聡「あっ!唯さん!こんにちは!!」

憂(ビンゴ)

憂「あっ、聡くんごめーん、今気付いたよ~」

聡「マジですかーオシャレしてきたんでイケメンになりすぎてましたかねwはははw」

憂(なんだこいつ)

憂「(ムカつくからスルーして…)丁度お昼だね、ここで食べるの?」

聡「は、はいそうしようかと!だめですか?」

憂「あははいいよー、中学生だもんね~ファストフードが限界だよね!」

聡「うっ…スイマセン…」

憂(おぉっと、まずはかるーくジャブをヒットです憂選手!ふふふ…)

憂(これからどう対戦相手を痛めつけていくのか見ものですね~解説の平沢さん!)

憂(ええ…とりあえず確かなことはただ一つ…)

憂(はい。対戦相手は絶対に次のラウンド“お姉ちゃん”に辿り着くことは無い!ということですね!)

憂「……クスクス…その通りです…」ブツブツ

聡「あ、あの唯さん?入らないんですか?」

憂「えっ!? はっ!!(しまった自分の世界に入り過ぎた…)」

憂「う、うん入ろ~!」

・・・

憂「いただきまーす」

聡「モグモグ」

聡「しかし唯さんの妹さんて怖いっすねー」

憂「え?」

聡「だって俺唯さんに電話したのにいきなり変わって切ったりとか…」

聡「今日の約束だって俺唯さんに直接したかったですよー。いつもああなんですか?妹さん」

憂「……聡くん」

聡「はい?(あれっ、何か急に威圧感が…)」

憂「憂のこと悪く言わないでよ。憂は私のこと大事にしてくれて、色々考えてくれてるの」

聡「えっ、あの…」

憂「大切な妹なんだよ?何も知らない聡くんにとやかく言われたくないな」

聡「は、はいごめんなさい…調子乗ってすいませんでした…」

憂「わかってくれたならいいんだ。ごめんね、大好きな憂の悪口言われてちょっと怒っちゃった」

聡「ほ、ほんとスイマセンした…」

憂「もういいって」

聡「ごめんなさい…ぅう…」

憂(クク…お姉ちゃんに印象下げられたと思ってるかな…ボディにキツめの一発、てとこだね…プププ)

憂(あとでお姉ちゃんと話されたら今日のこともバレちゃうし、
  もうお姉ちゃんに連絡する気も起きないぐらい叩きのめしてあげなくちゃね…)

――――

唯「着いた……」

唯「男の子と二人で遊ぶなんてドキドキするよ~、どこに連れてってくれるのかなぁ」ピンポーン

「はーい」

ガチャ

律「おお唯じゃん。何、どした?」

唯「りっちゃんおっす!…聡くんは?」

律「え、聡?なんで?」

唯「あ、あの…えーと…じ、実は今日、聡君と遊ぶ約束してたんだけど…」

律「え!?聡と!?うっそ、何それ」

唯「い、色々ありまして~、この時間に家にきてって…」

律「そうなのか?でもアイツ今いないよ」

唯「うそ!?なんで」

律「いやなんかよくわからんけど、昼前に家出てったぞ。
 『帰ってきたら衝撃の報告をする事になるでしょう…フフ…』とかキモいこと言いながら」

唯「えぇ~なにそれー」

律「電話してみれば」

唯「うぅ…家で携帯なくしちゃって…」

律「は、家で?おいおい」

律「んじゃ私がかけてやろう」ピッピッ

プルルルルル…

―――――

聡「すいません俺ちょっとトイレ…」

憂「うん」

憂「…はー、気を抜くと声のトーンがお姉ちゃんぽくなくなりそうで結構大変だね」

ブブブブ

憂「おや、聡くんの携帯が鳴ってる」チラ

憂「『姉ちゃん』…律さんかー……」

ブブブブ

憂「……はっ!?やばっ、もうお姉ちゃんがついてる時間だよね…ってことはまさか…」

憂「あ、危ない危ない!とりあえず切って」ピッ

憂「メールだ!他人の携帯は使いづらいなあ…」ピッピッ

憂「…お願い聡君が大でありますように…!もう少しで送信できる…」ピピ

憂「よし!送信!あとは履歴と送信メールを削除して…」

憂「……ふうううおおおおおおセーフ!憂選手窮地を脱しました!!はぁ~」

憂「あ、聡くん出てきた」

タッタッタッ…

聡「すいません遅くなって//」

憂「いいよいいよ~^^聡くんウンコマンだね^^」

聡「は、ははははは」

―――――

律「あら、切れた。なんだアイツ」

唯「ど、どうしたんだろう…約束したのに~…」

律「なんか勘違いしてんじゃないの?ちゃんと確認したのか?」

唯「う、うん憂が…」

律「憂ちゃんが?」

ピンポロリン♪

律「あ、メール。聡だ」

律「何々…『今いいとこだから電話してくんなデコ!返信いらねーから』」

律「………」ビキビキ

唯「いいとこってなんだろう…うう」

律「知るか!こんな奴ほっとけよ!それより私と遊ぼうぜ~」

唯「う、うん…」

律(やったー唯独り占めだし!!!きたあああああ)

律「とりあえず唯、私の胸に飛び込んできてくれ!」

唯「は?」

律「」


律「……ゆいぃいいいいーーーッ!!!」ガッバァ

唯「うひゃあああああああああああ」
# by clannaddd | 2009-08-22 17:43 | けいおん!SS
聡「唯さんマジかわいい」Part.2
―――――


ピュンピュンピュン ドギューン ガガガ


聡「ふぅ……結構遊びましたね!唯さんうまいですねー」

憂「そうだねー!楽しいね!あははは」

憂(ゲームセンターなんて久しぶりだよぉお姉ちゃんクレーンゲーム以外あんまりやらないし)

憂(…………はっ!な、何普通に楽しんでるんだ私は!!)

憂「ふ、ふー疲れちゃったなーもう出よう」

聡「あ、そうっすか?じゃあそうしますか」

憂「もう夕方だよー、そろそろ帰ろうかな?」

聡「そっすか……あの…じゃ、じゃあ家まで送らせてもらいますよ」

憂「い、いいよいいよ!途中までで!(家まで来られたらお姉ちゃんに見つかっちゃうかも)」

聡「うっ…そうですか……」

テクテク

聡「あ。ちょっと寄っていいですか?」

憂「スーパー…何か買い物?」

聡「えっとその…姉ちゃんにお菓子買って来いって言われてたんで……」

憂(そういえば今日の夕食の材料買ってないなー)

憂「いいよー私も買いたい物あったんだ」

聡「ホントですか、すいません」


聡「えーっと、たけのこの里たけのこの里……」

憂「律さんそれ好きなの?」

聡「今はこれっすね」

憂「へーよく知ってるんだねお姉さんのこと、仲良いんだね!」

聡「い、いやそういうわけじゃ……ただよくパシられてるだけで」

憂「私はおね ングッ」

聡「?」

憂「う、憂は私の好物なんでもしってるよー!私の事大好きだからね!」

聡「そ、そうですか。良い妹さんですね」

憂「そうなんだ~、自慢の妹なんだ!私のお嫁さんになるのが夢だってさ、ふふふ!」

聡「そ…そっすかぁ~」

憂「じゃあちょっとお野菜見ていいかなぁ」

聡「野菜?いいですけど…や、野菜すか?」

憂「夕食の食材をね~、何にしようかな」

聡「唯さん自分で作るんですか?うわー家庭的でいいっすね!(なんかスッゲー意外だけど…)」

憂「えっ。あ、あはは!違うよ~作るのは憂だよ私はお遣い頼まれてたんだ~(やば…)」

聡「あ、そうなんすかー」

憂「えーっとこれとこれと…あ、あとこれぐらいかな……」

――――


憂「あ、ここでいいよー。じゃあね聡くん」

聡「う、マジですか…あっという間だったなー楽しかったっす!」

聡(唯さんも楽しそうにしてたし!)

憂「うん!楽しk …はっ!?(何普通に答えようとしてるんだ私は!アホか!)」

憂「……ま、まぁ普通だったよー。弟の面倒見るってこんな感じなのかな」

聡「えっ」

聡「そ、そうですか……」シュン

憂(う……何か罪悪感が……)

聡「今日はどうもありがとうございました」

憂「うん、じゃあね」


憂「フンフン♪ま、こんなもんかな~早く帰ろう!お姉ちゃんお腹すかせてるよ」

――――

唯「り、りっちゃんもうこんな時間だよー、そろそろご飯時だよ」

律「いいじゃん唯~、じゃあうちで食べてゆけよお」スリスリ

唯「あぅ……」

律「唯っていいにおいするよな!いひひひひ」クンカクンカ

唯「ひいっ!」

律「」

律「…………唯ぃいーーーッ!!」ガバァ

唯「うひあああああああぁああ」


「ただいまー」


律唯「!!!」

唯「聡くんだ!」

律「あんにゃろ良い所で…クッソがぁ……」

聡「ねえちゃーん、お菓子買って来たぞ」ガチャ

唯「聡くん!」

聡「え」


聡「ゆ、唯さん!?あれ、なんで……!?」

唯「もー何では私のせりふだよ~、約束忘れたの?
  今日遊ぶって言ってたのに居ないんだもん」

聡「いやさっきまで一緒だったじゃないですか!」

唯「え」

聡「え?」

唯「……え?」

聡「だ、だから今日…っていうかさっきまで一緒に遊んでたじゃないですか」

律「……お前唯バカにしてんの?」

唯「」

聡「は!?し、してるわけないだろ、なんだよ姉ちゃん!」

律「っていうか電話したのに無視しやがって。しかもあのメールなんだよお前覚悟できてんだろな」

聡「はぁ?何だよそれ着信なんか無かったしメールなんかしてないっての」

律「したっつーの!じゃあ自分の携帯見てみろよ」

聡「い、いや…ないって……」ゴソゴソ

聡「……ほら。ないじゃん」

律「はぁ。お前なー詰め甘すぎ。自分の携帯の履歴消したって私の携帯に残ってんだよ」

聡「いや詰めが甘いとかそういう問題じゃなくてしてないのはしてないから…」

律「じゃあこれ見てみろよ。お前からのメール」

聡「……あれ!?な、なんだこれ」

律「おいおいまだしらばっくれんのかよー」

聡「い、いやだって俺マジで……」


唯「あ、あの~……そろそろ帰ろうかな……なんて」


律「え!?……ゆ」
唯「じゃ、じゃあね!」ガララ ピシャ

・・・


憂「ただいまー!」ガチャ

シーン…

憂「あ、あれ?お姉ちゃん帰ってない……」

ガチャ

憂「!?」

唯「ただいまー」

憂「お、お姉ちゃ……」

唯「う~いぃーただいまあ」

憂「……お、おかえりなひゃいッ!」

唯「?」

憂「……き、今日どうだったの?楽しかった?」

唯「えっ。うーん…あのね、りっちゃんちに時間通り行ったけど聡くんいなくてね」

憂「そっそうなんだひどいね聡くん!さいてーだね!」

唯「でね、仕方ないからりっちゃんと遊んでたんだ」

憂「! い、今まで……?」

唯「うん。それでそろそろ帰ろうかなーて思ってた時に聡くんが帰ってきたんだけど……」

憂「!!!!!(あぁあぁあああああ)」

唯「なんか今日ずっと私と遊んでたって言うんだ~」

憂「…………」

唯「なんかもー頭こんがらがっちゃって」

憂「……どっぺるげんがー」

唯「え?」

憂「お、お姉ちゃんドッペルゲンガーって知ってる?」

唯「えーっと…世の中には自分とそっくりな人が3人はいるとかいう」

憂「そうッ!!まさにそれだよ!!!聡くんはお姉ちゃんのドッペルゲンガーと遊んでたのだ!!!」ビシィ

唯「えぇええぇえぇぇ~~~ッ!!?」ドーーーン

憂「……(な、何言ってるんだ私流石に苦しいよぉおおがむしゃらだけじゃ超えられねえよおお)」

唯「どっぺ…あ!そういえば!!」

憂「な、なに!?」

唯「りっちゃん言ってた…聡くんが家を出る時……」

憂「」ゴキュリ

唯「『帰ってきたら衝撃の報告をする事になるでしょう…フフ…』ってきもいことを言っていたって!!」

唯「その衝撃の報告っていうのが私のドッペルゲンガーの事だったんだ!!!!」

憂「それだ!それだよお姉ちゃん!!!」

唯「そうだよね!すごい早速聡くんに世紀の発見お祝い電話をしなくt」
憂「だめだよぉーーーーっ!!!!」

唯「!?」

憂「はぁっ…はぁっ…」

唯「ど、どうして?」

憂「……どどどどうしてって…ほ、ほらお姉ちゃん今携帯持ってないでしょ」

唯「え」

憂「え、って……だ、だから携帯ないんじゃ電話できないでしょ?だからお祝い電話は諦め」

唯「な…なんで私が今携帯持ってないの知ってるの?」



憂「あっ」

――――


律「お前今日本当に唯と遊んでたわけ?」

聡「だからホントだって!俺だって意味わかんないよもう」

律「うーん……」

律「……ぜ、絶対そうだって!どっからどう見ても唯さんだったし!」

―――
律『なんか勘違いしてんじゃないの?ちゃんと確認したのか?』

唯『う、うん憂が…』
―――

律「……あのさぁ、今日の約束って唯に直接したんだよな?」

聡「え、いや…それがそのー、電話で唯さんに言おうと思ったんだけど
  そしたら妹さんに代わられちゃって、妹さんが伝えとくから自分に言ってって……」

律「……実は前にさぁ、部活に憂ちゃんが来たことあったんだよなぁ。唯のカッコして」

聡「え」

律「私ら全然気付かなくって。すっげー似てるの」

聡「……な、なんだよまさか俺が遊んだのは妹さんだって言いたいわけ?」

律「いや、だって……なぁ……他にあるか?」

聡「そ、そ、そうかもしんないけど何でそんな……」

律「さぁ…憂ちゃんお姉ちゃんラブだからなぁ」

聡「いっ…意味わかんねーよ……怖いよ姉ちゃ~ん」

律「おぉよしよし、泣くな泣くな……」

――――

唯「ねぇなんで?なんで知ってるの?」

憂「お、お、お姉ちゃんの携帯がリビングに忘れっぱなしになってたからさ!ほら!」ゴソゴソ

憂「はい!私が預かっておいたんだ!」

唯「う、憂今帰ってきたんじゃないの?買い物袋持ってるし」

憂「い……一旦帰ってそれでまた買い物に出たんだよ!」

唯「…………とりあえず携帯返してようい」

憂「あぅ。ご、ごめんお姉ちゃん」

唯「……」ピッピッ

憂「だ、誰にかけるの!?」

唯「…」バッ

詰め寄ろうとする憂に片手を突き出し制止する唯。
その表情は普段の唯からは想像出来ない程に険しい。

憂「う……うぅ……」ガクガク

唯「……あ、聡くん?さっきはごめんねあんまり話せないで帰っちゃって…混乱してたから……」

唯「……うん、うん……私と遊んだっていうのホントなんだね?……うん……」

憂「……ぁぅ……うう……」スッ

ガシッ

憂「ひ」

その場から立ち去ろうとする憂を
淡々と会話を続けながらもう片方の手で掴む唯。

唯「うん……あ、りっちゃんいるの?ちょっと代わってよ……」

唯「…りっちゃん?うん……今帰ったとこ……携帯ね、憂が持ってたよ……うん……」

唯「……りっちゃんもそう思う?うん、うん……じゃあね、ありがとね」

ピッ

唯「…………」

憂「……お、おね」

唯「ほんとのこと言って」

憂「あぅ……」

憂「…………」

唯「黙ってちゃ分からないようい」

憂「……ご、ごめんなさい……」

唯「……何が?」

憂「えっ…」

唯「何がごめんなさいなのちゃんと言って」

憂「……お、お姉ちゃんのフリして…さっ……聡くんと遊びました……」

唯「どうしてそんなことしたの」

憂「だ、だってお姉ちゃんが男の子と遊ぶの……嫌だったから……」

唯「なんで」

憂「な、なんでって……大好きなお姉ちゃんのこと取られたくないから……」

唯「どうしてそんなに自分勝手なの。私には選ぶ権利もないの?」

憂「お、お、お、お姉ちゃんごめん……お姉ちゃん大好きだから…お姉ちゃん……」

唯「私はこんなことするうい……妹なんて、きらい」

憂「」

憂「ご…ごめ……ごェんなひゃい…グスッ……ヒク…ゆるしておねえちゃ……」

唯「もういい。行ってよ」

憂「うぅ……ごめんなさい…ごめんなさい…」

唯「……」スタスタ

憂「うぅうう…うわーーーん!」ダッ ガチャ

・・・

憂(お姉ちゃんに嫌われちゃった…お、お姉ちゃんに……)

憂「うわぁあああぁあ~!」タッタッタッ


――――

聡「ったく姉ちゃんめ、慰めてやったからアイス買って来いじゃないっつうの…」テクテク

ドンッ!

聡「うわ!」

憂「きゃっ」

聡「……ゆ、唯さん!?」

憂「えっ……」

聡(あ、いや違う。似てるけど……ま、まさかこれが)

聡「じゃなくて、妹さんですか……?」

憂「うっ……」

聡(うわぁめっちゃ泣き顔だぞ)

憂「……今日はご、ごめんなさい…もう知ってますよね…」

聡「あ、いや……(うわーどうすりゃいいんだよこれ…てか怖いよ……)」

憂「私お姉ちゃんに嫌われちゃったんだ……ぅっ……」

聡「そ、そうなんすか。…えっと…(うわぁ気まずい、何か言わないと)」

聡「でっでも俺は今日楽しかったっすよ!ははは、だから気にしてないですよ」

聡(って何言ってんだ俺ぇえ)

憂「……」

聡(う……)

聡「じゃ、じゃあ俺もう行くんで!あ、あんまり気落とさないでくださいよ!じゃあ!」タッ

憂「……」

・・・

ガチャ

憂「た、ただいま…」

シーン…

憂「……ご飯作らなきゃ……」

トントントン ジュー… カチャカチャ

・・・

憂「お、お姉ちゃ~ん…ご飯できたよー…」

シーン…

憂「……ぅう…」

震える手で恐る恐る姉の部屋のドアをノックする

憂「お姉ちゃん、ごはんできたけど……は、入っていい?」

唯「だめ。やめて」

唯「ご飯なら棚にあったカップ麺食べたからいらない」

憂「あぅ…」

憂「……」モグモグ

憂「……」カチャカチャ

憂「…」モグ…

ピタリ

憂「…もういいや……ごちそうさま……」
# by clannaddd | 2009-08-22 17:43 | けいおん!SS
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